プラセンタへの期待が高まる顔のたるみ改善効果とは

プラセンタへの期待が高まる顔のたるみ改善効果とは

美容面からも健康面からもずっと継続して人気があるのがプラセンタです。今では、サプリメントや化粧品などの製品も多く販売されるようになってきています。それほど人気のあるプラセンタの魅力って何なのでしょうね。

 

プラセンタのスゴイと言われる効果について、また、種類によって効果も変わってくるのだろうかという点についてまとめてみました。

顔のたるみ改善に利用したいプラセンタの種類

 

 

プラセンタとは、ほ乳類の胎盤のことですが、プラセンタの原料には、「馬」「豚」「羊」「ヒト」「植物由来」があります。コスメやサプリメント、美容ドリンクなどには、「馬・豚・羊・植物由来」のものが使用さることが多いです。医療機関でのプラセンタ注射のみヒト由来のプラセンタが使用されています。

 

プラセンタの原料となる動物の飼育状態や環境、与えられた食物、ストレスといった要素は、プラセンタの質を大きく左右します。プラセンタを利用する際には、どうのように育てられた動物の原料から製造されているのかは、とても大切になります。

 

原料の種類により、プラセンタがどのように違うのかを以下にまとめてみました。

 

馬プラセンタ

 

馬は、年に1回、1頭だけの出産です。妊娠期間が長く、血統から飼育環境まで管理体制が徹底されて育てられているため、良質で活性度が高く、安全性の高いプラセンタエキスを抽出できると言われています。

 

大量生産ができないため、他のプラセンタに比べたら、価格が高くなりがちですが、豚プラセンタに比べて、馬プラセンタは、アミノ酸量が約1.2倍あり、豚にはない必須アミノ酸が4種類(ヒスチジン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)非必須アミノ酸でありながら必須アミノ酸がなければ合成できない準必須アミノ酸2種類(チロシン、システィン)が含有されていることから注目されています。

 

豚プラセンタ

 

豚の出産は、年に2回です。1回の出産で10頭前後の子豚を産むことからプラセンタエキスを大量に抽出・生産できるため安価であるメリットがあります。牛プラセンタ禁止後、プラセンタ商品の原料の主流となってきています。

 

しかし、豚プラセンタは、病気にかかりやすいと言う点から、予防接種の為のワクチンや薬剤を投与される機会が多く、安全性に不安があること、成長因子の活性力など胎盤の質の面で馬プラセンタと比べると落ちます。できれば管理体制の行き届いたワクチンや薬剤の影響のないSPF豚のプラセンタがおすすめです。

 

羊プラセンタ

 

羊には、人間の胎盤に近いアミノ酸組織が含まれているため、発疹や赤みなど拒否反応が起こりにくいと言われています。体内にも浸透しやすいプラセンタでもあります。

 

羊は、豚と違って、免疫力が高く、病気にかかりにくいので、薬剤などで汚染されている心配もなく、胎盤の質が高いです。しかし、2001年に厚労省が狂牛病のリスクの観点から、「牛・羊の胎盤を原料に使用してはならない」と通達を出したため、国内生産はできない状態です。現在、羊プラセンタ関連の商品は、全て、ニュージーランドやスイスからの輸入品なので、流通量は非常に少ないようです。

 

ヒト由来のプラセンタ

 

ヒト由来のプラセンタは、医療機関でのプラセンタ注射の原料としてのみ用いられています。薬剤メーカーが契約している日本の産婦人科から提供される日本人の胎盤が原料です。医薬品として認可されていることからもわかるように、効果や安全性については、疑いの余地はありません。

 

慢性肝疾患治療や更年期障害などの治療の為に用いられる場合は、保険適用されますが、美容・アンチエイジング目的の場合は、保険適用外になります。注射薬剤には、ラエンネックとメルスホンの2種類があります。

 

植物由来のプラセンタ

 

植物には、胎盤がありません。厳密には、「プラセンタ」と呼べません。植物には、「胎座」という部分を用いて抽出されたものを使います。主に、アロエ、トウモロコシ、クロレラ、などの胎座が利用されています。

 

胎座には、発芽の為の栄養分が凝縮されているところです。アミノ酸やビタミンが豊富に含まれている栄養の宝庫でもあります。しかし、動物由来のプラセンタと違って、「成長因子」が含まれていません。そのため、本来のプラセンタとは全く別の美容成分として考えた方が良いです。動物由来のものと比べると、美肌効果、健康面での効果は、著しく低下してしまいます。

顔のたるみ改善に効果があると言われているプラセンタの成長因子とは

プラセンタとは、哺乳類の胎盤のことです。胎盤には、生命を育むためのタンパク質、糖質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が全て含まれています。また、プラセンタにしか含まれていないのが「成長因子(グロースファクター=GF)だと言われています。

 

この成長因子の働きによって、「細胞分裂が活発になり、細胞を臓器へと作り変えていく」と言われています。成長因子が体の中に摂りこまれると、全身の細胞の新陳代謝が促され、代謝の向上、体質の改善、組織や機能の若返りといった効果が期待できます。

 

いわゆる、プラセンタの成長因子には、細胞の老化現象を強く元に引き戻してくれるパワーがあるようです。成長因子には、EGF、FGF、HGFなどいろいろな種類があり、それぞれが固有の役割をもち、相互に補い合っています。そのスゴイパワーを持つ個々の成長因子について、具体的に紹介していきます。

 

 

成長因子について

 

肝細胞増殖因子(HGF) 肝細胞や様々な細胞を増殖し、組織と臓器の再生と修復を促す
神経細胞増殖因子(NGF) 神経細胞(交感神経・副交感神経・知覚神経節細胞)の増殖と再生を促す
上皮細胞増殖因子(EGF) 皮膚・肺・角膜・気管上皮細胞の増殖と再生を促す
線維芽細胞増殖因子(FGF) ヒト線維芽・血管内皮・グリア細胞の増殖と再生を促す
インスリン様成長因子(IGF) 軟骨細胞・平骨筋細胞の増殖と再生を促す
形質転換増殖因子(TGF) 非形質転換細胞を可逆的に形質転換細胞に転換
コロニー形成刺激因子(CSF) 免疫担当細胞の顆粒粒、マクロファージなどの幹細胞の増殖を促す
インターロイキン1(1L-1) 免疫担当細胞、胸腺細胞の増殖、リンホカインの産生促進を促す
インターロイキン2(1L-2) ヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞の増殖を促す
インターロイキン3(1L-3) 造血幹細胞、肥満細胞の増殖を促す
インターロイキン4(1L-4) B細胞の増殖、および抗体産生細胞への分化促進を促す

 

最近は、再生・修復力の高さから再生医療の分野でも注目されているものが肝細胞増殖因子(HGF)です。上記のような成長因子は、体内でも作られているものです。しかし、、10歳頃から減少が始まり、20歳を過ぎると急激に減少します。

 

30歳を過ぎる頃には、活性酸素から細胞を守るSOD酵素も減少してしまう為、活性酸素による細胞内のDNAへのダメージが深刻になってきます。その結果、さらに成長因子の生産量が低下してしまうという状況に陥ります。

 

肌のターンオーバーが乱れたり、皮膚の傷痕がなかなか治らなかったり、髪が抜けたり、肌のハリがなくなってくるといったことも成長因子の生産量の減少が影響しているようです。

 

新陳代謝が鈍くなり、古くなった細胞が新しい細胞へと生まれ変わらなければ、細胞は老化して衰えていきます。プラセンタはそのような老化した細胞を活性化させ、体の機能や見た目の若さの維持に働きかけてくれる大切なものなのです。

 

年齢とともに減少し補った方が良い栄養成分というと、コラーゲン、コエンザイムQ10、グルコサミン、ヒアルロン酸、ビタミン、ミネラル、大豆イソフラボンなど多々ありますが、こうした栄養成分は、食事から摂取できるものがほとんどです。

 

 

しかし、成長因子となると、食事から摂取することは、不可能になります。つまり、プラセンタを摂取することでしか、得られない効果でもあるのです。その為、プラセンタサプリやドリンク、プラセンタ配合の化粧品などは、長く継続的に人気だと言うことが納得できますね。

 

どのような種類のプラセンタが利用されているかしっかり確認したうえで、加齢とともに、上手くプラセンタを摂取していきたいですね。

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